今日の夕方,ある先生が,本校へいらっしゃいました。
1学期の授業実践や,これからの授業づくりについて,いろいろとお話を聞き,またお話をしました。
授業実践についての懇談会と言えるのではないかと思っています。

まず,「話を聞く」ということについてです。

昨日の淡路市での授業から,「話を聞く」ということについて,懇談しました。
「話の聞き方」を指導するとき,その方法をトレーニングなどで習得し,それを交流活動で活用するという考え方があります。

しかし,これでは,習得しないと活用できないことになってしまいます。この問題は,新学習指導要領の,「習得ー活用」の考え方と同じで問題があると考えています。

なぜなら,子どもの学びというのは,「習得しつつ活用」「活用しつつ習得」という形を取ることが多く,「習得の後,活用」という形をあまり取らないからです。このような段階的,ステップ的な学びというのは,子どもたちにそぐわないのです。

もちろん,最初に「話の聞き方」という技能を指導し,それが理解できるようにします。しかし,これで習得できたとは言えないのです。むしろ,習得と活用の準備ができたと考える方がいいと思います。
この準備の後,「習得しつつ活用」「活用しつつ習得」,これらを螺旋的に指導していくのです。

次に,算数の学習法についてです。

ここでは,子どもたちの交流活動についてお話しました。
交流活動を授業の中核にすえるため,予習課題の設定について懇談しました。

私の場合,教科書を積極的に活用するような予習課題を出して,家庭学習させます。例えば,5年生の「分数の足し算」だと,「分数の足し算はどうやるのだろう」のような課題を出すのです。子どもたちは,教科書を参考に,この課題に取り組みます。そして,その取り組んだ内容を,話し合い,交流するのです。

また,この課題づくりでは,教科書の類題をそのまま課題にすることもあります。ここでも,その前に書いてある「例題」を参考にしつつ,自分なりの回答をつくっていくのです。

この自分なりの回答,つまり課題への取り組みで,必ずするのが,文字言語による説明の作文です。

算数というと,計算の式と答えと,子どもたちも教師も考えがちですが,どうしてそのような式になったのか,どのように答えを導きだしたのかということも,ノートにきちんと文章でまとめさせるのです。まさに,これが言語活動となります。

このようなお話をしていると,あっという間に1時間30分という時間が過ぎていきました。
やはり,教育に関わるお話,実践に関わるお話をともにするのは,楽しいものだと改めて感じました。


 

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