久々の社会科の記事です。
4年生の社会科は,「火災,防火,安全」からです。

本当は,もっと早くから,この単元に入らなければなりません。

しかし,まずは,子どもたちに社会科の学習について理解させてからこの単元に入ろうとしたので,少し遅くなってしまいました。

社会科の学習とは。
みなさんは,どのように考えられますでしょうか。

社会科というのは,戦後,新教育の本,アメリカのソーシャルスタディーを手本に,立案されたものでした。そこから,社会科こそすべての教科の中心となるという考えから,「コア・カリキュラム」や「◯◯カリキュラム」というのが作成され,新教育の代表選手となっていきます。

しかし,それらは,同時に学力低下,それまでの国史や地理などの知識が身についていないという批判にさらされ,方向転換を余儀なくされます。

それでも,社会科の理念を大切にし,それらの価値を子どもたちにきちんと身につけさせようと,「社会科の初志を貫く会」などが発足し,社会科の発展を企図してきたという歴史があります。

では,現在はどうなのでしょう。
詳しいことは,勉強不足でよくわかりません。
それでも,社会科の設立時の理念は重要であると考えます。

ですから,今年度の社会科も,その理念にそって,子どもたちの問題意識を大切に進めていきたいと考えています。今回の単元も,「火事や消防」に関して,子どもたちの既有知識を探るところから学習を進めました。

「火事や消防について知っていること」を交流したのでした。
いろいろな意見が出ました。
それらをすべて受容し,板書でカテゴライズしていきました。

子どもたちは交流に意欲的で,どの子も2回以上発言しました。
これが,社会科の身の回りの学習であるという意識が,子どもたちの意欲を高めたと言えます。

そして,ある程度,発言がでたところで,課題設定に移りました。

その課題は次の通りです。
「火事について」
「学校の防火設備について」
「消防署について」
「消防団について」
「防火について」
これらの中から,自分がより調べたいというものを選択させました。

そして,次時から,一人調の学習になります。
ちなみに,本時の学習後の板書は次の通りです。


社会科
 

 


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