教育を語るのに,この二つの"I"を欠かすことはできません。
ここでいう"I"は," intelligence"の"I"です。

日本語に訳すと,「知性」や「知恵」となります。時には「知能」と訳すこともあります。
そして,それぞれの頭文字の"A"と"E" ですが,"A"は,"academic"の"A"で,"E"は" emotional"の"E"です。

AIは,「人工知能」の頭文字でもありますが,ここでは" academic intelligence"の頭文字で,一般的に学校教育関係者が言う「学力」をさします。そして,"EI"は,"emotional intelligence"で,「心の知性」や「情動知能」と呼んだりします。

この「心の知性」や「情動知能」は,なかなか聞きなれないようの思います。
簡単に説明すれば,意欲や態度,情動のコントロール,道徳性や倫理観,勤勉性など,学問的な知識・理解,技能・判断,思考・表現とは違う力を指しています。

学校教育では,一般的に,後者の学問的な力,つまり" academic intelligence"を視野に指導をしています。"EI"では,家庭のしつけや,道徳教育,倫理観などで,あまり学校教育で取り上げられることはありません。

しかし,本当の意味で子どもたちの学力を伸ばしたいのであれば,この「情動知能」を高めていかなければならないのです。

常識的に,あるいは経験的に,性格や意欲,勤勉さや社会性などが高い子どもは,学力も高い傾向にあります。また,逆にこれらが低い子どもは,いくら能力的に高いものを持っていても,それが学力に繋がらなかったり将来の成功に結びつかなかったりするのです。

この"EI"と "AI"の関連性については,アメリカではすでに研究が進んでいて,"EI"と "AI"の相関関係が明らかとなっています。

さらに,この"EI" を高める具体的な方法も文献には記してあります。

今一度,この"EI"の重要性を,我々学校教育関係者は,きちんと理解し,子どもたちの指導や授業実践を見つめ直さなければならないのではないかと考えています。

 
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