今年度から再任用教諭として採用され,新学習システム担当をしています。
新学習では,4年生から6年生までの算数と,5年生と6年生の理科を同室複数指導で行っています。

一方,教育界全体としては,新学習指導要領完全実施とそれに伴う教科書改定があります。
算数科も指導要領に準拠する形で,改定されています。

しかし,この教科書を見てみると,本当に子ども一人一人のことを考えているのと疑いたくなる内容が少なくありません。以前のブログでも書きましたが,5年生の教科書における小数のかけ算の考え方の提示をはじめ,6年生の分数のかけ算の中の,割合を応用したり計算の法則に当てはめたりする内容など,首を傾げたくなります。

算数を学習する子どもたちの中には,算数が得意な子どもも確かにいます。しかし,算数が苦手な子ども,苦手ではないけどうまくできない子どもなど,いろいろいます。その全ての子どもに,算数に対する抵抗や苦手意識を減らし,愛好度や意欲を高めていくことが,真に重要なことではないかと思います。

ところが,今の教科書では,これまでの学習が全てわかっていることを前提に,多様な思考や表現を促すような内容が多くなっているのです。

日本の教師は,真面目です。
教科書に載っている内容は,全ての子どもが理解できるように指導を工夫します。
しかし,内容が上述であるがゆえに,時間がかかってしまいます。

理解するのに時間がかかることで,子どもたちの学習意欲は低下します。さらに,子どもたちには「難しい」というイメージを植え付けることになり,愛好度も下がります。
こうなっては,算数の学習がうまく進まなくなってしまいます。

算数科では,「なーんだ,そうすればいいのか」や「簡単にできる」のような気持ちや印象に持っていくことで,意欲や愛好度が高くなるのです。もちろん,時には,全員で頭を悩ませて「うーん」と考えることも必要です。しかし,毎回毎回それでは,子どもたちもやる気を失ってしまうのです。

ですから,新しい教科書の内容を全て,学級全員に理解させる必要がないと考えています。
つまり,最低限学ばせたい内容を全員の目標とし,それ以上に思考したり表現したりする内容は,全員を対象としないようにするのです。

そうすることで,子どもたちの算数に対する意欲や愛好度を高めていくことこそ,算数嫌いや苦手意識を克服し,学習効率を上げていくことになるのです。
 

 
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