子どもは,一人一人の考えやこだわり,感情の持ち方などが違います。
しかし,大人は,そのことをきちんと理解せずに,不適切な対応をしがちです。

この時の対応は,自分が子どもだった時の経験や同じ年頃の子どもたちとの比較などによります。
その結果,
「みんな,〜してるのに…」
「これしたら,いいのに」
「いい加減に,〜したらどうなの」
のように言葉がけをしがちです。

これらは,こだわりや感情を理解しない,
叱る
脅す
強要する
他者と比較する
否定的な未来を語る(例えば,こうしなければこんな風になってしまうよ的な)
などの働きかけなのです。

しかし,これでは,感情的になっている子どもは,素直には反応しません。
余計に拗らせたり,大人の言うことを聞かなかったりと言う状況になってしまうのです。

それを防ぐには,上述の働きかけをせず,まずは子どものこだわりや心情に共感します。
その上で,
「そうしていることが自分のためになっているか,考えてごらん」
と,促します。

このように問うと,子どもはすぐに「何のためにもなっていない」や首を横に振ってノーの反応をしがちなので,促す前に,「答えなくていいから,考えてごらん」と言います。その後,「そうしていることが,自分のどんなためになっているか」と考えさせるのです。

こうすることで,子どもは,かなり冷静に自分の行動を振り返り,拗ねている状況や泣いている,あるいはパニックになっている状況を脱することができます。

教師や大人の言葉がけ一つで,子どもの振る舞いや行動が変わるのです。 

 
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