子どもたちは,感情の高ぶりから,泣いたり拗ねたり,友達と揉めたりと,様々な行動をとります。その中には,不適切な行動も少なくありません。そんな時,大人は,その行動の是非を問うたり,善悪の評価をしたりしがちです。しかし,それでは上述のように,説教臭くなるだけです。そうなれば,子どもたちは話を聞かなくなってしまいます。  

仮に,話を聞いたり,それに納得したりしても,すでに終わったことの検討となってしまいます。つまり,行動の是非や善悪の評価をしても,次の同様の状況には役に立たないのです。そればかりか,同様の状況で同じふるまいが繰り返された時に,後悔しか残らなくなってしまいます。後悔は,子どもの自尊感情を低下させます。結果的に,情動のコントロールができなくなってしまうのです。  

行動の是非や善悪の評価に代わるものとして,子どもたちに次のように言葉がけをします。
「他に,方法はありませんか?」
この言葉がけで,子どもたちは,自分のふるまいについて考えます。それが,次の感情のたかぶりに,新たな行動をとることを可能にします。  

ただ,子どもの発達段階によっては,なかなか自力で考えられないこともあります。そんな時は,いくつか行動やふるまいの例を示してやり,その中から選択させるようにします。例えば,
「深呼吸を数回してみる」
「相手に自分の感情を伝える」
「その場から離れて一人になる」
などです。

  
ランキングに挑戦しています。
いつもクリックありがとうございます。
今日もよろしくお願いします。