(5)「今から○分ではなします」  

聞き手に、話の見通しを持たせる方法の一つです。その意味では、(4)と共通するところがあります。  

よく実践していたのは、「今から三分で話します。三分なら、インスタント麺が出来上がるまでの時間です。ですから、それぐらいの時間なら集中して聞けるでしょう」と最初に前置きをしてから話すようにしていました。次の回からは、「今から三分で話します」だけで、こちらの意図、つまり集中して聞くということを理解して、話を聞くようになりました。  

しかし、この前置きは、実は話す側にも効果があります。三分で話すと明言した限り、三分で話さなければならないのです。それが一つの制限となって、話の内容が精選されます。また、三分以内にまとめようとするので、話し方も変わります。

この時、腕時計で、きちんと時間を測ります。そうすることで、三分という制限がより厳正化され、それをきちんと守ることで、教師と子どもの間に信頼関係が生まれます。

最近では、教室にも校内にも時計があるので腕時計をしないという教師もいるようですが、この話し方を習得するのに腕時計は必要です。 この話し方をすることで、教師の時間感覚が鋭くなります。

よく、プロのボクサーが、三分間のスパーリングをすることで、三分という時間感覚が身に付くと言われます。時計を見なくても、三分という時間が分かるようになるらしいのです。それと同じように、教師にも同様の時間感覚が身につくようになります。

そして、その時間感覚は、授業終了時などに役に立ちます。授業終了の少し前に、時計を見ます。後◯分だなと把握したら、その後のおよその時間が分かるようになるのです。

その効果は、時間通りに授業を終了することができるようになります。「それでは、これで授業を終わります」と言った時に、時計を見なくても、ちょうどチャイムがなるというようなことも可能なのです。

チャイムがなっても授業が終わらず時間を延長すると、子どもたちの学習意欲は一気に低下します。一方、チャイムと同時に終われば、子どもたちもそのことに「すごい」と思うのです。

  

 
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