(1)共感的な言葉がけ  

子どもたちが今置かれている状況やその心情を言語化して伝えます。この時に、質問をしません。 「何があったの?」「どうしてそうなの」のような質問をしないのです。このことについては、前述の通りです。

質問すると子どもは、答えを要求されているように思います。これが問題なのです。  

質問をするのではなく、その時の子どもの様子を受け止め、推測でいいのでその状況や心情を言語化して子どもに返します。例えば、子どもが帰宅して、いつもと違う様子の時、「いつも楽しいわけじゃないよね」や「毎日学校で嫌なこともあるよね」のように話しかけるのです。  

これらは、推量であり、正解ではないことも多々あります。しかし、このように言葉がけることで、子どもたちは、その推量が当たっていれぱ、「そうなんだ、実は…」のように話してくれます。また、その推量が外れている時には、「いやそうじゃなくて、実は…」のように話してくれます。  

このように答えてくれるということは、子どもたちが素直に教師や大人の話を聞いてくれていることになります。この素直にということが、大人と子どもの関係をより良いものにしてくれます。  

実際に、登校を行き渋る子どもを担任した時のことです。子どもが学校に行きたくないと言っているので、その子の家に出向きました。

すると、行き渋っている子どもに対して保護者の方は、「何で行きたくないの?」「どうして行かないの?」と質問で問いただしていました。  

それを見て、「勉強が面白くないこともあるよね」や「友達ともうまく行かないこともあるよね」のような共感的な言葉がけをしました。すると、保護者の方の質問には、頑なな反応をしていた子どもが、その態度を変えたのです。話を聞こうとするとともに、態度を柔軟にして自ら話し始めたのです。  

その様子を見て、「教室が嫌なら保健室にいるということもできるよ」のように登校の他の方法を提案しました。すると、子どもは素直に学校に来たのです。

そして、その次の日も同様に、保健室登校ではありましたが登校するようになりました。と同時に、その子は自分のことを自ら話すようになり、さまざまな問題を持っていることがわかりました。  

共感的な言葉がけは子どもたちに寄り添っています。その子どもとの距離感が違うのです。共感的な言葉がけをするとき、大人は子どもと同じ側にいます。この距離感の違いが、子どもの話し方を変えるのです。

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