(3)「気持ちは分かる、でも」からの脱却  

共感的な言葉がけができるようになるのは、それほど難しいことではありません。子どもの心情を当て推量でいいので、言語化して子どもに話しかければいいからです。ただ、その後にどのように言葉がけするかで、子どもの話し方は違ってきます。  

その時の上手くない話し方が、共感的な言葉がけをした後の「でも」なのです。「でも」は、逆接の接続詞です。大人や教師は、子どもたちに対して、この「でも」を使うことが多いのです。例えば、次のようにです。

「腹が立った気持ちは分かる。でもね、それぐらいは我慢しなければね。」
「悲しいんだね。でも、いつまで泣いてても仕方ないよね。」  

これらの話し方や言葉がけは、子どもたちの感情を収め、次に向かえるようにすることを意図しています。つまり、感情的になっている子どもを落ち着かせ、そこから立ち直れるような、そして次へと進めるような言葉がけなのです。  

しかし、その意図が子どもには、上手く伝わりません。その原因が「でも」なのです。

いくら子どもの心情に共感しても、その後に「でも」と続くと、その「でも」以前を自ら否定していることになってしまうのです。もちろん、大人や教師側はそのつもりはなくても、聞いた側の子どもはそのように感じ取ってしまうのです。  

その結果、子どもたちは、
「やっぱり、分かってくれない。」
「結局、お説教なの?」
と受け取るようになります。

そして、これが度重なると、
「また、いつもの…。」 と思い、話を素直に受け止めることはなく、自ら色々と話してくれることもなくなるのです。  

そこで、共感した後には、「それで」や「だから」の接続詞を使い、「でも」を使わないようにします。先述の例を使えば、

「腹が立った気持ちは分かる。それで、どうしようと思う?」
「悲しいんだね。だから、どうしたい?」
のように、言葉がけをするのです。

「でも」だと説教になりがちですが、「それで」や「だから」は、子どもに問いかけて、一緒にその答えを考えようというスタンスになります。それは、子どもたちにきちんと伝わり、その問いかけに、自ら考え、それを素直に答えるようになるのです。  

以上のように、「でも」から脱却して、「それで」や「だから」に変えるだけで、子どもの話し方が変わるのです。

 
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