始業式が済んで、子どもたちと初顔合わせをすれば、次は、さまざまな取り決めをします。
学級代表、係活動、掃除場所、席決めなどなどです。
高学年だと、委員会やクラブ活動なども決めなければなりません。

それらの決め事を済ませて時間があれば、学級指導です。
学級経営案は、始業式後の学級指導で済ませているので、次は「こんな時に叱ります」ということを子どもたちに説明します。

一般的に子どもたちは、優しい先生を希望します。よく叱って怖い先生を嫌う傾向にあるのです。
しかし、子どもたちは、「怖い」と「厳しい」の区別をあまり理解していません。どちらも同じと考えがちなのです。

と同じように、 「優しい」と「甘い(放任)」の区別もつきません。
実は、本当に優しい先生だけが厳しくでき、甘くて放任の先生が感情的に怒って怖いのです。

ですから、それらの言葉を子どもたちが理解できるように説明します。
つまり、「優しい」から「厳しく」でき、「甘い」や「怖い」とは別なのだということを伝えるのです。

その上で、「優しくて厳しい」先生であることを示し、「こんな時に叱る」ということを明示します。
つまり、なんでも間でも叱るわけではないということを子どもたちに知らせるのです。

その宣言は、全部で三つです。
一つ目は、「危険なとき」です。
二つ目は、「いじめに関わるようなことのとき」です。
そして、三つ目が、「嘘をついた時」です。

どれも良くないことだということは、簡単に理解してもらえると思います。
「危険なとき」は、心身ともに危うい時です。
「いじめに関わるようなことのとき」というのは、いじめはもちろん、仲間はずれや、冷やかしなども含まれます。
そして、「嘘をついた時」というのは、その文字通りです。

これら三つの時を叱ると宣言することは、それ以外は叱らない、怒らないということです。つまり、なんでもかんでも叱ったり怒ったりしないということなのです。
そうすることで、優しさと厳しさを同居することができます。

学級経営の最初の段階で、この「こんな時に叱ります」宣言をぜひ行ってもらいたいものです。

 
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