本単元は、文学的教材である「白いぼうし」を読書活動と関連づけたものです。本作品の不思議さを読み取りながら、不思議なお話をできるだけたくさん読むということをねらいとしています。というのも、この教材に初めて出会った子どもたちは、少女の不思議さにまず目をつけるからです。

そして、この不思議な出来事が、登場人物の優しさやユーモアが引き立てていることなどにも気付きます。つまり、不思議さを中核に人物の心情や場面の様子を想像した多声が生じるのです。

それを基に、お話の中には他にも不思議なお話がたくさんあることを確認し、それらをできるだけ読むことを推奨します。そして、それらのお話の不思議さを明らかにするために、「白いぼうし」の不思議さを読解していくことになるのです。

ここまでが、一つ目の活動であり、そのテーマが「お話のふしぎさを見つけよう」です。この活動で、子どもたちは「白いぼうし」の不思議さやそれにつながる人物の行動や心情などがわかる言葉や叙述を見つけ、それを自分なりに読み取っていきます。

これが「自分」からの出発を意味し、一人一人の子どもたちは個別に自分なりの読みを形成していきました。

二つ目の活動では、子どもたちが自分なりの読みを持ち寄り、場面ごとに対話や話し合い活動をして、読みを深めていきました。今回は、不思議さが中心なので、子どもたちが一番不思議だと感じた最後の場面から学習を始めました。 

子どもたちの対話による読解が終わり、三つ目の活動「ナンバー・ワンを決めよう」に移ります。ここでは、これまで学習してきたことを振り返り、「白いぼうし」で明らかにしてきた不思議さを、これまで読み進めてきた読書活動に転移させます。

そして、子ども一人一人が、自分が一番不思議だと思うお話を決め、それを紹介する「お話マップ」を作成しました。ある子どもは、単元の開始からここまでの学習の間に、全部で二十冊のお話を読んでいました。

その中から、「ぼくは、もうなかないぞ」を選んで「お話マップ」にしています。このマップでは、「白いぼうし」で学習したファンタジーの入り口と出口などもきちんと理解して活用しています。

このように、単元の最後には、自分の読みにまとめる活動をし、単元を終わります。子どもたち一人一人の自分の読みの完成は、単元の流れが「自分」に戻ってきたことを意味しているのです。最後に、お互いが書いた「お話マップ」を見合って鑑賞し、どのお話が一番不思議かということを決定しました。

 
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