いつものように家庭学習でお話を読ませ,中心人物である「ゆか」さんの行動に棒線を引かせておきました。ですから,授業は,その棒線を引いたところの交流から始まります。
最初に出てきたのは,「ゆか」さんがドッジボールのチームで,仲良しの友達と同じチームになることでした。その時に,嬉しい気持ちなどを理解していきました。一方,ドッジボールがあまりうまくない「ななみ」さんとも同じチームになり,そのことは「少しいやだな」と思ったことについても考えさせました。
子どもたちは,この二人に対する「ゆか」の気持ちの違いを考えていき,仲良しの友達にはいいけれど,「ななみ」さんにはよくないと考えました。
しかし,この考え,子どもたちの普段の姿からは,少し離れています。というのも,2年生は自己中心的な考え方が主であったり,その行動規範は先生に叱られないからというような「いい子ちゃん」思考が強かったりするからです。
実際,この「ゆか」と,同様の思いを持つ子どももたくさんいました。
そして,二人にボールが当たった時の「ゆか」さんの行動を吟味していきました。
仲良しの子には励ましたり慰めたりしますが,「ななみ」さんには叱責します。子どもたちは,仲良しの子に対する声かけはいいと考え,「ななみ」さんへの言動はひどいと考えました。
確かに,頭で考えるとそうなると思います。これも,「いい子ちゃん」思考だと言えます。この思考をいかに変えていくかがこの授業のねらいであり,それが道徳的実践力になります。
ここまで子どもたちは,仲良しの子への言動はいいけれど,「ななみ」さんへの言動はよくないと考えました。しかし,このように公平でない言動が問題だということに気づく子どもは少なかったのです。
そこで,この「ななみ」さんの心情を考えることで,仲良しとの不公平な扱いに対する心情を捉えさせていきました。子どもたちは,『仲良しの子と違うことを言われて,しょんぼりしている』や『落ち込んでいる』のように心情を考えていきました。
そして,『「ななみ」さんがこんなふうに思うのはいいことなんだろうか』 と考えさせました。子どもたちは,ほぼ全員がよくないと判断しました。しかし,ここでも,普段の自分の行動とは別物というような意見を言う子どもが何人かいました。
そこで,『「ななみ」さんがこんな気持ちにならないためにはどうすればよかったのだろう』『みんなだったらどうしますか』と考えさせました。
すると,『「ななみ」さんにも仲良しの子と同じように声をかけたらよかった』や『みんな同じように声をかければよかった』『仲良しだけじゃなく』などの意見が出てきました。さらに,子どもたちに今回の教材の価値である「公正・公平」に気づかせたいと考え,『今出た意見で,特に大切なことはどれですか』と,問いました。
子どもたちはなかなか「みんな同じ」や「だけじゃなく」などに気づきませんでしたが,ようやく何人かの子が気づき,それに賛成かどうか考えさせました。そして,それらが大切なことを確認し,こう言うのを「公正・公平」と言うと意味づけました。
ここで,本時の学習を振り返り,作文させました。
本時の授業後の板書は,今は,手元にないので明日,掲載したいと思います。
最初に出てきたのは,「ゆか」さんがドッジボールのチームで,仲良しの友達と同じチームになることでした。その時に,嬉しい気持ちなどを理解していきました。一方,ドッジボールがあまりうまくない「ななみ」さんとも同じチームになり,そのことは「少しいやだな」と思ったことについても考えさせました。
子どもたちは,この二人に対する「ゆか」の気持ちの違いを考えていき,仲良しの友達にはいいけれど,「ななみ」さんにはよくないと考えました。
しかし,この考え,子どもたちの普段の姿からは,少し離れています。というのも,2年生は自己中心的な考え方が主であったり,その行動規範は先生に叱られないからというような「いい子ちゃん」思考が強かったりするからです。
実際,この「ゆか」と,同様の思いを持つ子どももたくさんいました。
そして,二人にボールが当たった時の「ゆか」さんの行動を吟味していきました。
仲良しの子には励ましたり慰めたりしますが,「ななみ」さんには叱責します。子どもたちは,仲良しの子に対する声かけはいいと考え,「ななみ」さんへの言動はひどいと考えました。
確かに,頭で考えるとそうなると思います。これも,「いい子ちゃん」思考だと言えます。この思考をいかに変えていくかがこの授業のねらいであり,それが道徳的実践力になります。
ここまで子どもたちは,仲良しの子への言動はいいけれど,「ななみ」さんへの言動はよくないと考えました。しかし,このように公平でない言動が問題だということに気づく子どもは少なかったのです。
そこで,この「ななみ」さんの心情を考えることで,仲良しとの不公平な扱いに対する心情を捉えさせていきました。子どもたちは,『仲良しの子と違うことを言われて,しょんぼりしている』や『落ち込んでいる』のように心情を考えていきました。
そして,『「ななみ」さんがこんなふうに思うのはいいことなんだろうか』 と考えさせました。子どもたちは,ほぼ全員がよくないと判断しました。しかし,ここでも,普段の自分の行動とは別物というような意見を言う子どもが何人かいました。
そこで,『「ななみ」さんがこんな気持ちにならないためにはどうすればよかったのだろう』『みんなだったらどうしますか』と考えさせました。
すると,『「ななみ」さんにも仲良しの子と同じように声をかけたらよかった』や『みんな同じように声をかければよかった』『仲良しだけじゃなく』などの意見が出てきました。さらに,子どもたちに今回の教材の価値である「公正・公平」に気づかせたいと考え,『今出た意見で,特に大切なことはどれですか』と,問いました。
子どもたちはなかなか「みんな同じ」や「だけじゃなく」などに気づきませんでしたが,ようやく何人かの子が気づき,それに賛成かどうか考えさせました。そして,それらが大切なことを確認し,こう言うのを「公正・公平」と言うと意味づけました。
ここで,本時の学習を振り返り,作文させました。
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