「教育実践を語る」服部英雄のブログ

授業のこと,学級経営のこと,家庭教育のことなど,教育全般にかかわることについて,これまでの経験や研究をもとに語っていきたいと思います。

教師論

教師の力量

教師の力量が,子どもたちの学びに直結することは,誰も異論がないところではないでしょうか。
では,教師の力量とは何でしょう。

力で子どもたちを押さえつけること…?
宿題を多く出して,子どもたちの学力を保証すること…?

これらは,教師の権力や権威を行使して,子どもたちを従属させることに他なりません。
本当に,このような方法で,教師の力量があると言えるのでしょうか。

以前勤めていた附属小学校で,ある指導について,議論したことがあります。
例えば,子どもの発声を大きくするのにどうすればいいかという問題です。

ある先生は,「もっと大きな声で」という指導の言葉しか持っていませんでした。
この指導の言葉を,「指導言」と呼んでいます。残念ながら,この先生は,一つの指導に一つの指導言しか持っていなかったのです。

しかし,一つの指導をするのにたくさんの指導言を持っている先生がいます。
上の例で言えば,まず,身体的に,
「息をいっぱい吸って」
「吸った息をそのまま声に変えて」
「お腹に空気を溜めて」
「喉やお腹に力を入れて」
などの指導言があります。

これらの指導言をフルに活用している先生が,実は力量のある先生と言えるのです。
他のことでも同じです。
様々な指導言で子どもたちを学びに至らせる先生が,力量のある先生と言えるのです。

ですから,多様な指導言を,教師は習得しなければなりません。
  

 
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冬休み2018始まる

冬休みが始まりました。
この冬休みをどのように過ごすのか,それが子どもにとっても重要であると同時に教師にとっても重要です。

教師は,子どもたちに冬休みの課題を出します。
この課題ですが,近年気になっているのは,学校側がつまり教師がたくさん出しすぎていないかということです。

市販のドリルを購入したり,プリントを何枚も印刷して配布したり…。
これでは,子どもたちが自主的に学習する時間さえないのではないかというぐらいです。

学校や教師が課する学習が多ければ多いほど,子どもたちが自主的に学習することは減ります。
ですから,子どもたちの自主的な学習を期待するのであれば,それができる余裕を残した学習を出さなければならないのです。

一方,子どもたちに課題を出す教師はどうでしょうか。
教師自身が自分に課題を出しているでしょうか。

例えば,テーマを決めて,文献を購読するとか。
興味のあるセミナーや研修会に参加するとか。
あるいは,実践報告や論文をまとめるとか。

子どもたちに課題を出していながら,教師自身が何もしないというのでは,ダメです。
教師は,子どもの範であるという発想からも,教師自身が学習しなければなりません。

自分が学習や勉強をしないのに,子どもたちにそれを強要するというのは,真摯な教師の姿とは言えないと考えます。

私自身も,今,いくつか課題を設定しました。
その課題をこの冬休みに取り組んでいきたいと考えています。

  

 
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子どもの自立をめざす学校教育

学校教育のめざすものは,子どもの自立だと考えています。
これは,教育における哲学,教育哲学です。
小学校6年間の教育を通して,子どもたちが大人を志向して自立していけるようにすることが,大きなねらいだと考えているのです。

この自立の概念ですが,具体的に説明するといろいろあります。
例えば,何が自分のためになるかと考えて行動する。
また,自分のためになると考え,学習する。
他者の考えに左右されず,確かな自分の考えで行動する。
さらに,長所短所を含め自分自身を理解し,受容する。
他者の長所短所を理解し,受容する。
などなど,いろいろです。

しかし,これらの教育哲学的な考えを持って,子どもたちと接している学校や教師がどれだけいるのでしょうか。このような哲学なしに,具体的な指導方法は生まれません。

もちろん別の哲学があっていいのです。
大切なことは,教師や教師集団がどのような哲学を元に具体的な指導を行なっているかということなのです。

哲学なしの教育では,学校行事に振り回されたり,単元の遅れを無理やり急いだりというような,子どもの存在を無視した形で,展開されます。

そして,今回,学校行事における,子どもたちの自立を目指した方法論についてまとめたいと思います。

まず,その行事を子どもたち自らが創り出し,運営し,準備から後片付けまで請け負うというようにすることが重要です。なぜなら,そのようにすることで,子どもたちの行事に対する意識が変わるからです。

もちろん,教師が手を出さなければできない行事もあります。しかし,できるだけ,教師の手は減らし,子どもたちが自ら動けるように手を出す方が重要なのです。

例えば,今日のマラソン大会です。
準備は教師がします。しかし,子どもができることもあるはずです。
そのことまで教師がやってしまっては,子どもたちの自主性や主体性は後退してしまいます。

ですから,これは教師がやる,しかしこれは子どもたちに任せる,という発想が必要なのです。
もちろん後片付けも,同様です。そして,できれば,大会の進行も子どもたちに任せれば,もっと「自分たちで作り,やり遂げた大会」という意識を子どもたちに持たせることができるでしょう。

全て教師がお膳立てと後始末をするような行事を減らしていくこと,これが重要なのです。

そして,行事だけでなく,授業も含め,6年間で子どもたちの自主・自立をどのように育んでいくかということを考え,指導し,実践していかなければならないのです。

その具体については,これまでの経験や実践,文献などからの知見があります。
それらについては,また,このブログで紹介したいと思います。



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エアコン設置

今回の猛暑で,いろんなところで,学校にエアコン設置をという声が上がっています。
確かに,今年の猛暑では,エアコンがあることで,熱中症を防げる可能性があります。

では,全国で,どれぐらいエアコンは普及しているのでしょうか。
本市では,もう数年前から,全ての小中学校にエアコンが設置されています。
これは,近隣の市でも同様です。近隣に比べると,本市が遅かったぐらいです。

ところで,熱中症が懸念されるから,全ての学校でエアコンをというのは,少し安直すぎるように思います。エアコンになれた体が,高温に対応できないということも考えられるからです。

エアコンの効いているところとそうでないところの温度差がきついという声も聞きます。
となると,ある程度この暑さに慣れるような体づくりも必要になってくるのではないでしょうか。

エアコン設置も進めていく必要があると思いますが,熱中症を防ぐような指導や配慮が必要なのではないでしょうか。 

 
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学習発表会2017

子どもたちは,頑張りました。
しっかりと表現しました。

この発表は,国語科の「ごんぎつね」の最後のテーマに当たる活動です。
その本番が,今回の学習発表会の内容となったのです。

しかし,この発表会に向けて,かけた時間は日数にして七日間です。
「知ってるつもり【ごんぎつね】」の台本作りから,表現づくりまで,7日しかかけていないのです。

これは,なかなかすごいことではないかと思います。
というのも,学習発表会というと,保護者が参加することを前提に,どのような表現にするかということが課題となるからです。

言い換えると,保護者の方々に見てもらって,ある程度肯定的な評価をもらうことが重要となるわけです。

しかし,大切なことは,保護者の方や地域の方にどのように見てもらうかということではなく,自分たちの表現をどのように見てもらうかということなのです。

その他者評価をもらうことと,子どもたち自身が自己評価することが重要だと考えています。

 


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