教育実践研究所「EduPrac」服部英雄のブログ

授業研究、生徒指導、学級経営、子育てなど教育実践全般についてのブログです。

総合的な学習の時間

6年生を送る会

5年生を担任しているので,卒業式と同様に6年生を送る会も企画・運営しなければなりません。
2月に入ってから,子どもたちと色々と考えています。

これも卒業式と同様で,例年決まった内容があります。
しかし,それを昨年通りという形ではなく,今年ならではのものにしたいと,子どもたちと話し合っているのです。

それは,学級会活動や,総合的な学習の時間を使っています。
そのねらいとしては,一つの行事を作り上げること,それぞれの役割を分担すること,きちんと表現すること,などです。

このように言うと,総合的な学習の時間の内容になるのかと思われるかもしれません。
いわゆる,総合的な学習の内容 ,各教科では扱えず,現代的な問題に取り組ませるという意味では,総合的な学習と捉えていいと考えています。

実際の話し合いは,先週ぐらいからです。
あんまり早くやりすぎると,「早く送り出したいのか」と言われそうというのがあります。
卒業式の企画もそうですが,あまり早くやりすぎるのは,送られる方のこと,つまり卒業生のことを大切にしているように思えないのです。

全体のプログラム。
それぞれの役割の決定と分担。
それぞれの役割ごとに計画,そして準備。
という流れで活動を組んでいます。

今日の学習では,リハーサルに向けてのそれぞれの役割ごとの計画と準備を進めました。
やり残したことは,家庭学習としました。

そして,明日の総合的な学習の時間に,決定していきます。
  

 
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学習発表会2018-2

今日は,昨日に続く2時間目です。
実際に体育館で学習を始めました。

シナリオはありません。
昨日,教室で決めたあらかたの筋と配役を元に,実際にやりながらつくっていきました。

『最初はどうする?』
「ナレーションで説明する。」

『なるほど,じゃあ,なんて始める?』
「昔,昔,あるところに…。」
「おじいさんとおばあさんが住んでいました。」
『昔話っぽくていいねえ。』

のように始まりました。

『それで,次は?』
「おじいさんのセリフがいる。」
『おじいさん役,セリフ考えて。』
「わしは,山へ芝刈りに行ってくる,っていうのはどう?」
「いい。」「いい。」
『おばあさんは?』
のようにして,動きとセリフを考えさせていきました。

この後,桃太郎になる子が,川上から桃が流れてくることを表現します。
しかし,それをおばあさんがスルーする,これが自然学校の1班がつくった内容です。それを使うことにしました。

次の桃もスルーします。
そして,三度目。桃太郎が,
「いい加減に拾えよ!」
と突っ込んで,おばあさんが,
「仕方ない,しつこいんで持って帰るか」
と,持って帰るようにしました。

ここまで,子どもたちと一緒に,「どうする?」「じゃあ,そうする?」のように働きかけながら,大まかな動きとセリフを決めていきました。

この後も同様です。
そして,最後のオチをどうするか考えさせました。

桃太郎が勝って,家に凱旋するか。それとも,鬼が勝って,その後桃太郎と仲直りするか。
あくまでも,子どもたちに決めさせるようにしました。

まだまだ細かなところが詰められていません。
しかし,大まかな流れは,子どもたちと作り上げることができました。

これを元に,これから少しずつ細かなところをつくっていきたいと考えています。
  

 
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自然学校の学び2

自然学校の学びは,子どもだけではありません。
教師の側にもあります。

それは,子どもの新たな姿を見出すことです。
学校生活内での子どもの姿と,自然学校中の子どもの姿は,同じものもあれば違うものもあります。

例えば,学校生活内で片付けができない子どもは,自然学校中でも同様に自分の荷物の整理ができません。そんな場合,そこを指導することで,学校生活のそれを改善することもできます。

ですから,同じ場合も,教育的に有効なのですが,異なる場合の方が重要です。
それが,子どもの新たな姿なのです。

例えば,リーダーとダンスをしているときに,学校生活では見せない表情や動きを見せることがあります。「ああ,この子はこんな時にこんな表情をするんだ」と新たな気づきがあります。

また,班でスタンツを考えている時にも,同様のことがあります。
今回,ある子どもが,班の中で男子と女子でもめかけた時に,
「まぁ,まぁ。そんなことしてたら,まとまらないから…。」
のように,場の雰囲気を変えるようなことがありました。

その姿から,その子の新たな面を見ることができたのです。
これらを肯定的に評価し,学校生活でも活かせるようにするのが,大切です。

  

 
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自然学校の学び

自然学校が終わりました。
自然学校で,子どもたちがどんなことを学んだのか,検証したいと思います。

まず,班別行動です。
班で協力すること,リーダーを中心にまとまること,などが学ぶこととして考えられます。

しかし,協力するとはどういうことでしょうか。
意外とその意味を考えずに,子どもたちに「協力しなさい」と言ってはいないでしょうか。

「協力すること」の内実を,教師やリーダーはどれだけ理解しているのかということが,指導の上では重要なことです。

そこで,それについて考えてみました。

まずは,「我慢すること」です。
協力するためには,自分のやりたいことをやっていては,それぞれがバラバラで,まとまりません。

ですから,自分のやりたいことを我慢して,みんなのやりたいことを見据える必要があります。
ここから,次の「他者のやりたいこと」が出てきます。

自分以外の他の子が何をやりたいのか,それをきちんと理解し,それを自分のやりたいことと比較することが,まず必要です。そして,比較の上で,何がみんなのためになるかを考えることです。

次の段階では,自分と自分以外の他者のやりたいことを統合し,全員が納得できる内容にすることが重要となります。ここでは,「統合」や「総合」などの思考法が必要となります。

さて,これらのことを理解し,子どもたちに問いかけることで,子どもたちの学びが内在化されます。
自然学校中にできないときは,自然学校後にそれをきちんと指導しなければ,「活動あって,学びなし」になってしまうのです。

  
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自然学校3日目

今日の活動は、飯盒炊さんです。
午前中から準備をして、お昼ご飯を作ります。

メニューは、野外活動の定番、カレーライスです。
子どもたちは、かまど係、ご飯係、カレー係それぞれに分かれて準備をしました。

なかなか火がつかなかったり、カレーの具が煮えなかったりと苦労はしていましたが、最終的にはおいしいカレーが出来上がりました。

その後、トーチ棒づくりをしました。
ですから、プログラム的には、かなりゆったりとしています。

ただゆったりとすると、子どもたちの自由な時間も増え、色々と考えさせられることもありました。
特に、3日目は全体の中日となり、子供たちも慣れてきて、気が抜けがちです。

そのような子供たちの気持ちや振る舞いをきちんと見とって評価することが、そして適切に指導することが重要だと思いました。

そして今日、子供たちを指導したり、子供たちに学ばせたりするのに有効な方法の1つとして、班長を中心とした組織作りとその班長にリーダー性を指導することがあると改めて気づきました。

また、子供たちに活動振り返らせたりする時、子供たちの実感を伴った言葉でさせることも大切です。
頭で考えた「協力することを学びました」このようなことを言わせないように、その協力とはどんなことだったのか、本当にそれが強力だったのか、問い返して考えさせなければなりません。

やはり、確かな学びを促す自然学校でありたいと思います。



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