「教育実践を語る」服部英雄のブログ

授業のこと,学級経営のこと,家庭教育のことなど,教育全般にかかわることについて,これまでの経験や研究をもとに語っていきたいと思います。

社会科

社会科のパフォーマンス

社会科では、表7で示している通り、「マップ」が多い。学習したことをもとに、お気に入りを紹介したり、観光案内をしたりするのに自作の地図をパフォーマンスとします。他にも、防犯や安全を示した地図、水の行方を示した地図なども考えられます。また、「白地図」に学んだことを書き込んでいくというパフォーマンスも有効です。

そして、産業や土地利用などを調べて、その特徴を紹介するというパフォーマンスも色々考えられます。例えば、「広告」や「CM」、「キャッチコピー」、「動画」、「プレゼンテーション」など、多様です。

「民俗館」や「博物館」などは、それらを実際に作って、校内の一角に展示することを意味しています。実物が展示できない時は、絵や写真などを掲示してもいいでしょう。

「テレビ番組をつくる」というのもパフォーマンスに挙げていますが、時間があれば実際に撮影しますが、時間がなければ、シナリオや絵コンテだけでもかまわないでしょう。

昔の実践ですが、情報産業の学習でテレビ局などのマスコミが取り上げられていた頃、テレビドラマを作成したことがあります。この時、ドラマ作成にどのような役割があるかを調べさせ、それぞれの役を分担し、実際に撮影して編集まで行いました。このような活動は、子どもたちも夢中になって取り組むとともに、出来上がったドラマへの愛着も強かったのです。

 社会科でも、算数科と同様に、国語科や算数科で紹介したパフォーマンスを援用することができます。実際に、表の例には、重複しているものもあるでしょう。

そして、CMやテレビ番組の代わりに、演劇的な活動をすることが可能だし、従来からある「紙芝居」や「新聞」、なども活用できます。ところで、「積層地図」というのは、市販のものが安価であり、それを活用しました。

表7  パフォーマンスの例
・マップ(紹介、観光、安全、水の行方)
・パンフレット
・農業年間計画表
・せんでんシール
・広告
・スーパーマーケット
・防犯ウェブ
・民俗館
・博物館
・ゴミの分別表
・避難所計画表
・テレビ番組「昔の人はえらかった」
・積層地図
・白地図
・キャッチコピー
・CM
・広告動画
・プレゼンテーション
・情報活用ルールブック
・シナリオ「その時、日本が変わった」
・関係図
・相関図
 
 
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ブログのコメントへのお返事

ブログにコメントをいただきました。
ありがたいことです。
皆さんもどんどんコメントしていただけたら嬉しいです。

さて,その内容が次のようなものでした。

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  いつもブログを拝見させていただいています。 こんなに長く休校ということも初めてのことで驚いてます。時間があるので、歴史の勉強をしようかと思っているところです。
 こんな文献おすすめだよやこの本の資料いいよなど、もしあれば教えていただけると嬉しいです。

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このコメントに,次のようにお返事しました。

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 コメントありがとうございます。
歴史の勉強になる文献ですね。
色々あって,どれがいいか迷うところです。

読み物として面白いのは,井沢元彦氏の「逆転の日本史」です。
これまで定説と思われていたものが覆されます。
ただ,このシリーズですが,井沢氏が語る前に論文で発表している人が結構います。

古代史では梅原猛氏などがいい例です。

実は,たくさんの日本史研究家が書いた論文をまとめた日本史全集を若いときに買いました。
今は,それは絶版となっていますが,それを読めばかなり色々な論を理解することができると思います。

また,石ノ森章太郎氏が描いた,「まんが日本の歴史」も持っています。
確か,これは,どこかの出版社が週刊で出していたのを定期で買ったように思います。

漫画からも色々と学ぶことができます。
年号については,「ラップで覚える歴史年号」というCDがあって,それを使って覚えました。

歴史書は,勝者の論です。敗者については単なる悪者として描かれていることが多いのです。そんな意味からは,明智憲三郎氏の研究も面白いと思います。戦国時代や本能寺の変について,新たな論を展開されいます。

とにかく色々な種類の文献を読むことが大切だと思います。
そして,最初は,読みやすいものから,自分に合いそうなものから読んでいくことです。
その後,本当にそうなのかと疑問に思ったところに応じた文献に当たるようにすればいいと思います。

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麒麟がくる

いろいろと話題の絶えない,今年の大河ドラマです。
「麒麟がくる」というタイトルで,明智光秀を主人公にするようです。

戦国時代が舞台となり,視聴率も期待できそうです。
というのも,「いだてん」が,視聴率低かったからです。

視聴率も話題ではありますが,やはり何より木になるのは,なぜ本能寺の変があったのかという,歴史上の真実です。

「歴史は常に勝者が記す」と言われるように,今残っている史実は,勝者である豊臣秀吉が記したものです。ですから,勝者が自分に都合のいいように真実を改竄した可能性も残ります。

そこで,真実は何かということを追求されたのが,光秀の子孫でもある明智憲三郎氏です。その研究をもとに描かれたのが,「信長を殺した男」という漫画です。

これは,いわば敗者の論です。ですから,負け惜しみ的な論もあるかと思います。それでも,新たな古文書や史実をもとに再構成されているので,ある程度信憑性があるかと思います。


信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~(1) (ヤングチャンピオン・コミックス)


さて,この光秀を新しい大河では,どのように描くのか,なかなか興味深いものです。そして,これは,歴史についての認識で新たな認識の方法を提示してくれているようにも思います。さらに,この認識の方法は,歴史教育にも有意義なものではないかと思うのです。


 
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信長を殺した男

信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~(1) (ヤングチャンピオン・コミックス)

漫画ですが,かなり内容の濃い作品となっています。
本能寺の辺には,謎がたくさんあります。

それを後世の軍記物では,いろいろな脚色をつけて,それが一般的なものとなっています。
例えば,いじめられた怨恨説などでか有名です。

しかし,それら軍記物には,史的な根拠がなく,真実からは程遠いものとなっていると,言うのです。
この漫画の原案である明智憲三郎氏は,できるだけ明確な根拠のあるものを本に,なぜ明智光秀が信長に対して謀反を起こしたかということを説明します。

確かに,歴史書のほとんどは勝者の歴史です。
ですから,本能寺の変以降の歴史は,明智を打ち破った秀吉によるものです。
真実がそうであったかどうかは,わからないのです。

もちろんこの明智憲三郎氏の説が真実かどうか,わかりません。
かといって,これまで様々な小説で書かれたものが真実かどうか,わかりません。

そうなると,どちらがより真実らしいかという判断になるのでしょうね。
  

 
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社会科実践報告7

今回は,実践報告の中の授業の展開についてです。
第二テーマの「どのように変えたかはっきりさせよう」の授業の具体について紹介したいと思います。

第二テーマでは,聖徳太子,源頼朝,三人の武将,明治維新の志士,を取り上げていますが,その中で聖徳太子について報告したいと思います。

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  第1時は,聖徳太子がした,冠位十二階,17条の憲法,などを挙げながら,実力主義の徴用と争いのない天皇中心の政治,仏教を重用について学習をした。

 この授業で,『豪族はどのようにして力を持って行ったのだろう』という疑問が生じ,豪族同士の争いや豪族や天皇の力の象徴である古墳について学習することを課題とした。さらにもっと古い,卑弥呼の時代にまで興味を示した。子どもたちは,自分の調べたいことを決め,家庭学習で調べてくる。それを交流して授業が進んでいく。このようにして,聖徳太子以前の学習ができるのである。

 聖徳太子以前の学習を経た第5時は,遣隋使についてである。『中国の進んだ制度や文化などを取り入れようとしたことが,すごい』という意見である。これらに賛成意見が続いた。そして,小野妹子にもたせた親書について,考えさせていった。すると,子どもたちは,奴国や邪馬台国では,中国の家来や属国でいいと思っていたのに,聖徳太子は,対等の関係を持とうとしたことに着目していった。そして,それが,これまでの国とは違うことに気づき,やはり聖徳太子は,日本を変えたのだという理解に到達した。

 しかし,その後,つまり太子の死後,また豪族である蘇我氏が力を取り戻す。そのことについて,資料集などを手掛かりに,それを何とかしようということで中大兄皇子と中臣鎌足が 「乙巳の変」を起こしたことを確認した。そして,太子が仏教を重んじたことが聖武天皇の大仏作りにつながっていくことから,『大仏をなぜ作ったのか,どのように作ったのか』ということも疑問として出てきた。 以上のような疑問から,「大化の改新とは」「どのように大仏を作ったのか」「なぜ大仏を作ったのか」の三つを次の課題として設定した。第1時と同様に,子どもたちは自分が調べたい課題を決め,それについて家庭学習で調べてくる。

 第6時は,「大化の改新とは」の課題で学習を進めた。蘇我氏を倒した中大兄皇子と中臣鎌足についての意見が続いた。『蘇我氏を倒したからすごい』『聖徳太子を尊敬していたから,天皇中心に戻そうとした』などである。そして,蘇我氏と皇子に対する解釈をより深めようと,発言を促した。子どもたちは,蘇我氏に対して『勝手なことをするとバラバラの国になる』『結局民衆を苦しめる』『日本が変になっていく』『勝手なふるまいは,どんどんエスカレートしていく』などの思いを出した。また,皇子側に対しては『国がまとまるようにもどした』『民衆のためになる政治をしようとした』『聖徳太子の意志をつごうとした』などの意見が出た。

 そして,新しい政治「大化の改新」の内容について学習は進んでいった。戸籍をつくったこと,国や郡をつくったこと,土地と人を国のものにしたこと,税金を改めたことなどです。子どもたちは,『人をものあつかいするのはよくない』『税金で農民は苦しかった』など,新しい政治に対して批判的な意見が出てきた。この批判的な意見は,中大兄皇子たちの社会的事実を単純に善ととらえず,多面的なとらえ方をするという社会的な思考力を育むことに有効である。

 第7時以降は,残りの二つの課題を解決する学習を展開した。

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