GWの前半の初日,前任校の先生たちと飲む機会をいただきました。
そこで,いろんな話をしたのですが,最後に,送ってもらった先生と車の中で,20分近くお話させていただくことができました。

その中心的な話題は,「新たな学びの集団づくり」についてです。

このことについては,このブログでも,幾度か紹介してきたように思います。
新自由主義教育が,学びの集団を崩壊させ,自由と競争を前提に実践を行おうとしていることについて述べてきました。そして,それがさまざまな教育問題を生じさせていることについても明らかにしてきました。さらに,それに対抗するものとして,「新たな学びの集団づくり」なのだと提案してきました。

「学びの集団づくり」についても,1970年代から1990年代にかけて,「学習集団」「学習主体」「主体的学習者」などについて,簡単に触れてきたように思います。これらの集団づくりは,集団主義教育を背景にしています。細かく説明すると長くなるのですが,簡単に言うと,次のようになります。

それは,「集団に従属する個づくり」です。つまり,集団が先にあって,それに従属しつつ,その中で主体的に生活や学習をするというものです。ですから,集団の枠組みや,核と呼ばれるリーダーの位置づけなどが先にあって,それに個を当てはめていくことになります。

ところが,私が提案したい「新たな学びの集団」は,「個が自ら構築する集団」です。この特徴は,個人の成長に応じて,集団が変容します。また,個人が他の個人や集団に対して,自らどのように関わっていくかという関係性を重視します。さらに,この関係性によって,集団が変容し,その変容した集団に個人が影響されるという,相互作用を意味します。

このような「学びの集団」づくりの具体的な方法論を,これから研究していきたいと考えています。


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